最近では、症状に自分で気づき医者へ行く方よりも、定期的な健康診断で「糖尿病ですよ」といわれて驚き、来院される方のほうがはるかに多くなっています。しかし、「そういわれても忙しいし」と、何年もそのままにしてしまう方もいます。それというのもこの病気は初期において「痛くも苦しくもないので“ つい億劫” になってしまう。」という理由からでしょう。また、そう診断された以上色々やかましいことを言われるのが嫌だと思われる方の多いのも現実でしょう。
糖尿病と診断されても、その中身は半年に一回程度、定期的な検査をしさえすれば十分な方から、急いで治療をはじめなくてはならない方まで、種類と状況は個人により千差万別です。自分で判断できるものではなく、危険な状況を招く危険が大きいということを理解していただきたいと考えます。よくあることは、一度「軽症です」と言われて安心し、その後は警告を思いがけず長い期間が経過し、合併症が出た状態になって来院する事です。
治療が始まったと後も、自己の状況をよく理解していない場合、「これで良いのか?」と治療についての悩みを抱えたままで通院される方もいると思われますが、自覚のある無しは、治療の良否にも自ずと違いが現れるものと考えられます。
そのため当院においては、将来どのような治療をするのが最も良いかを考えながら経過を観察し、適切と思われる方針を、患者さんと共に決定していくことを大切にしたいと考えます。糖尿病は正しく治療すれば決して怖い病気ではなく、多くの方々が合併症などを起こすことも無く元気に長生きしてます。そのためにも早期に自己の糖尿病の種類と状態を検査し確認したうえで正しい治療をはじめることが大切ですから、面倒がらずに是非一度、当院へお越しください。